2025年1月のトピックス
JA淡路日の出の旬の情報をお届けします。
セミナーや地震体験会で、改めて防災意識高める
JA淡路日の出は1月12日、阪神・淡路大震災から30年を迎え、改めて防災の意識を高め、もしもに備えた対策を促すために、組合員・利用者を対象に「防災セミナー・地震体験会」をJA本店で開催した。兵庫県立大学大学院の澤田雅浩准教授が「大規模自然災害への備えについて」と題して講演。子どもから年配者など59人が参加し、県内で起きた災害をはじめ、防災意識の重要性や他県での防災取り組み例について学んだ。
相坂有俊組合長は「30年前に身をもって震災を経験した者として、われわれは当時の経験や教訓を風化させることなくしっかりと次の世代へ伝えていく必要がある。復興の歩みを振り返り、災害時に何をすべきか事前に確認しておくことが大切」とあいさつした。
澤田准教授は、「地域の特徴によって身の回りのリスクは大きく異なる。地域の弱点と強みを探り、情報を共有する。訓練などをまちづくり活動に展開できないか、みんなで考えて取り組むことが、防災減災対策につながる」と話した。
地震が体験できる車を用意し、地震体験会も催した。参加者からは、「初めて地震体験をした。特に震度7に達したときの振れは、上下に体が浮き、横に飛ばされそうになり、じっと座っていることが出来なかった」と話した。他にも「家の中は、上から落ちてきそうなものを減らし、避難場所やその経路について身近な人と確認を行う」などと防災を意識した感想が聞かれた。
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阪神淡路大震災から30年、当時の記憶 若手に
JA淡路日の出は1月8日、阪神・淡路大震災から30年を迎え、被災体験のない若手職員を対象に「防災の集い」をJA本店で開いた。北淡震災記念公園の総支配人である米山正幸さんが「野島断層からのメッセージ~震災といのち・人とのつながり~」と題して講演。35歳以下の若手職員57人が参加し、被災体験を始め、犠牲となった尊い命、震災後の様子などを聞き、防災意識の重要性を学んだ。
岡敏弘常務が「震災から30年を迎え、当時の記憶を若手職員に伝え、受け継いでいくことを目的に開いた。当時のJA職員は、共済金を支払いするため、壊れた家の写真を撮りに奔走した。災害に備え、勉強と準備をしてほしい」とあいさつした。
米山さんは被災当時、2カ月だった娘を連れて壊れた玄関のドアを押し開け、体育館に避難させた後、消防団員として活動した。約300人が生き埋めになったが、近所の人が家の詳細を知っていたため、全員救出できたことから、近隣とのコミュニケーションは大切と説いた。「天災を防ぐことはできないが、減災はできる。家具の固定や避難場所の確認、水とスリッパの備えをしておこう。自分の命は自分で守ることを基本に防災意識を高めてほしい」と話した。
職員からは「地震後のSNSの活用は有効か?」「災害用の笛の適正な置き場所は?」などと質問が相次いだ。
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