2023年1月のトピックス
JA淡路日の出の旬の情報をお届けします。
肉用牛短期講習会
淡路市のふるさとセンターで1月19日、新春肉用牛短期講習会が3年ぶりに開かれた。生産者48人が出席し、一年一産を目指す子牛の生産や注意点などについて研修した。また、子牛を高価格で販売した生産者の表彰があった。
一宮和牛振興組合の大田原正直組合長が「1月市で雌の子牛の価格が1割下がった中、飼料代は高騰している。良質の牧草を育てるなど工夫と対策をしていこう」とあいさつした。
全国和牛登録協会兵庫県支部の助野英志支部長が「これからの淡路和牛の改良」と題して講演。全国と兵庫県の和牛との産肉能力や分娩間隔の比較を踏まえ、全国のレベルが上がっていると指摘した。「一年一産に向けて産肉能力が高い種雄牛だけでなく、繁殖性の高い種雄牛の子牛を生産しよう。いろいろな種雄牛の子牛を保留することを意識してほしい」と説いた。
子牛高価格販売奨励表彰の受賞者は次の通り。
▽雌の部=松野孝彦▽去勢の部=東田光弘▽地区の部=尾崎地区
淡路農林水産祭
豊穣・豊漁を祈願する第60回淡路農林水産祭が1月15日、淡路市の伊弉諾神宮で開かれた。境内にはタマネギやレタス、花などの淡路島の特産品が展示された。農林水産業の発展功労者、農林水産物等のコンクールの金賞受賞者への表彰もあった。
島内の淡路、洲本、南あわじの3市とJA、関係団体などでつくる実行委員会が主催した。表彰式では各部門で一人ずつが代表して表彰状を受け取った。講評では「昨年は高温の日が多く病害虫が多く発生したが、審査を通して日頃の努力と技術の高さが感じられた」とたたえた。
竹筒から流れ出るおかゆの形で稲作の豊凶を占う「御粥(かゆ)占祭」もあった。平安時代から続く伝統神事で、3本の竹筒はそれぞれ「わせ」「なかて」「おくて」を示し、参拝者は「今年は『わせ』が良いのではないか」と見立てていた。